サテライトサイトでSEO対策を安全に行う方法

この記事で分かること

  • サテライトの概要
  • サテライトサイト運用のコスト
  • サテライトサイトを作成する方法
  • サテライトサイト作成時の注意ポイント

この記事では、今でもサテライトサイトがSEOに対して有効であり、それを踏まえた上で、Googleに発見されずにサイトの検索順位を上げることができるのか?というのをなるべく掘り下げた形で解説していきます。

目次

サテライトサイトとは

サテライトサイトとは、被リンク獲得を目的に、メインサイトとは別に立ち上げるサイトのことで、海外ではプライベートブログネットワーク(PBN)と呼ばれています。

メインサイトとは別ドメインのサイトを指すことが多いですが、場合によってはサブドメインで運用するケースもあります。

メインのサイトとの関連性を明示せず、隠すような形式で運用するのが一般的な方法となります。

サテライトサイト作成のおおまかな流れとしては、「中古ドメインを購入」→「購入したドメインでサイトを作成」→「メインのサイトへ被リンクを設置」になります。

一見、簡単なテクニックのように見えますが、正しく行えば非常に強力なSEO対策となり、時間はかかりますが長期的に見れば、その時間と労力に見合うだけの効果があります。

最初のサテライトサイト構築はかなり大変な作業ですが、一度構築してしまえば、そのプロセスを理解し、繰り返し行うことができるようになります。

この記事で紹介するサテライトサイトの構築方法は、リスクをなるべく最小限に抑えるための方法を解説しています。

初心者の方には、この記事の内容に沿ってなるべく作業を進めてもらいたいですが、構築に慣れてきたら様々な方法を試していただけたらと思います。

サテライトサイトを作成する前に考慮すべきこと

サテライトサイトの作成を始めるにあたって、考慮すべき点の1つに「コスト」があります。

コスト(費用)に関しては

  • レンタルサーバーの維持費用
  • 中古ドメインの購入費用
  • コンテンツの作成費用

の3つに分類されます。

レンタルサーバーの維持費用

ます始めに、レンタルサーバーの価格についてですが、1ヶ月あたり500~1,500円の範囲が平均的な費用と言えるでしょう。

詳しくは後述しますが、サテライトサイトの数=レンタルサーバー数となるので、上記の費用×サイト数の費用がかかると考えていただければと思います。

中古ドメインの購入費用

次に中古ドメインについてですが、レンタルサーバーと比較すると費用の変動が激しいのが正直な所です。

運が良ければ、1,000円程度で良質なドメインを取得できますし、競争性の高い中古ドメイン販売サイトであれば、3,000~20,000円の価格帯で購入する場合もあります。

コンテンツの作成費用

最後は、コンテンツの作成費用です。

サテライトサイトで投稿するコンテンツは、完全オリジナルな内容の記事を作成すべきであり、自分でコンテンツ作成をする場合は費用を節約できますが、代償として多くの時間が必要になる場合があります。

最低でも500~1,000文字の記事を用意し、1つのサテライトサイトで最低でも3記事以上の投稿をおすすめします。※Googleに不自然だと思われないよう&サイトの実態性を高めるため

文字単価が1円のライターに依頼した場合でも、1つのサテライトサイトにつき1,500~3,000円のコンテンツ作成費用が発生する計算になります。

まずはサイトを1つ作成してみよう

サテライトサイト構築に決められた作業量はなく、自分のペース、自分の予算の範囲内で行うことができます。

月に1サイトずつゆっくり構築することもできますし、好きなだけ構築して早く成果を出すことも可能です。

初めての方はまず、サテライトサイトを1つ作ってみるのに注力しましょう。

サテライトサイト作成の流れを理解するのに役立ちますし、今後の作業効率を上げることにつながります。

サテライトサイト作成時におけるレンタルサーバーの選定ポイント

通常、レンタルサーバーにサイトファイルをアップロードする作業は、慣れている方には非常に簡単なプロセスですが、慎重に行わないとGoogleがデジタルフットプリントを検知し、サテライトサイトだとすぐに発見されてしまう原因となります。

参照元:デジタルフットプリントとは – コトバンク

サテライトサイト構築の最大のポイントは、サテライトサイト同士がお互いに関連性がないことをGoogleに示す必要があります。

IPアドレスのクラスC

インターネットに接続されているすべてのコンピューターは固有のIPアドレスを持っており、サーバー上のサイトも同様です。

サテライトサイト作成の際は、IPアドレスのクラスC(ネットワーク部)が、他のサテライトサイトとそれぞれ異なっていることが重要です。

引用元:IP(Internet Protocol)とは – ITを分かりやすく解説

下記はIPアドレスを確認するのにおすすめのツールです。

CLASS C IP CHECKER

複数ドメインのクラスCのIPアドレスを一括で確認することが可能です。

英語表記のサイトですが、URLを入力して「Get Info」ボタンをクリックするだけです。

複数のサイトで同じIPアドレスを使用しない

サテライトサイト構築の際、1つのIPアドレスに複数のサイトを紐づけても問題ないと言う方もいらっしゃいますが、リスクを最小限に抑える方が得策です。

手抜きは安上がりですが、労力を無駄にすることになりますので、サテライトサイトがGoogleに狙われないよう、各サイトに固有のIPアドレスを設定するようにしてください。

レンタルサーバー会社を使い分ける

すべてのサテライトサイトのIPとCクラスが異なるが、すべて同じレンタルサーバー会社にサイトがアップロードされていると、Googleに発見される危険性が上がります。

レンタルサーバー会社が1社だけだとフットプリントが大きく残るので、Googleに発見されないためにも複数のレンタルサーバー会社を利用したほうが良いです。

エックスサーバーやConoHa WINGなどの国内で代表的なレンタルサーバーを使用しても良いですが、選択肢が少なくなってきたら海外のサーバーも使用することを検討してください。

米国やイギリスなど、選定範囲を広げると多くのレンタルサーバーを検討することが可能になり、リスクを最小限に抑えることが可能です。

IP分散サーバーを採用しても良いのですが、これらのレンタルサーバーが提供するIPは、既にGoogleでブラックリストに登録されている場合があるので、初心者の方にはおすすめできません。

ドメインの所有者情報

Whoisサービスを使用すると、あらゆるドメイン(サイト)所有者の情報を確認することができます。

このサービスは、Googleがフットプリントを見つけるためのすべての情報を提供します。

すべてのサテライトサイトのドメインレジストラが同じである場合、Googleに発見される要因となるので、サイトそれぞれ適度に変化を持たせるようにしましょう。

加えてもう1つ確認すべきは、DNSのSOAレコード情報です。

この情報をもとにレジストラのメールアドレスを確認することが可能なので、すべてのサテライトサイトに同じメールアドレスを使用している場合、Googleはすぐにそれに気付きますので注意してください。

サテライトサイトに使用する中古ドメインの選定ポイント

サテライトサイトで使用する中古ドメインを購入する際、どのようなドメインが良いのかを知っておく必要があります。

どのようなドメインを選定すれば良いかの指標は複数あります。

中古ドメイン販売サイトがおすすめしているドメインであっても、購入する前にしっかり自身で調査することが重要です。

ドメインレーティング(DR)

ドメインレーティングは、Ahrefsが提供するルートドメインの強さを測定する指標です。

Website Authority Checkerというツールを使って、ドメインのDRを無料で調べることができます。

DRは、様々な被リンクデータを用いて計算され、1~100の範囲で評価されるスコアです。

著者が中古ドメインを探すときは、10以上のDRを基準に中古ドメインを探しています。

Mozのドメインオーソリティ(DA)で探すのも良いですが、DAはDRと比べて人為的な操作でスコアを上げるのが容易なので、自分はDRを参考にすることが多いです。

URLレーティング(UR)

URLレーティングも同じくAhrefsの指標になりますが、こちらはページ単位での強さをスコアリングしたものになります。

Majesticのリンクグラフとリンクプロフィール

Majesticは、Ahrefsと同様にドメインの強さや被リンクの信頼度を測る指標として

  • サイテーションフロー(CF):ドメインの強さ
  • トラストフロー(TF):ドメインの信頼度

を公開しています。

これらの指標を直接参考にしても良いのですが、個人的にはこのサイテーションフローとトラストフローをもとに算出される、リンクグラフとリンクプロフィールという視覚化されたデータで、ドメインの事前調査を行うことをおすすめします。

下記の画像はMajesticが提供するリンクグラフとリンクプロフィールの例となります。

上記左側の「リンクグラフ」を見ると、このグラフは圧倒的に赤い点が多いことがわかります。

赤い点は、被リンク元のサイトを指しており、点の大きさは、そのドメインのトラストフローを示しています。

赤い点が圧倒的に多いドメインは、質が高い被リンクを多く獲得していると判断することができます。

右側の「リンクプロフィール」は、トラストフローとサイテーションフローの比率を表しており一般的には、TFとCFの比率が1:1に近いほど良い状態だと言われています。

上記のリンクグラフとリンクプロフィールは、高品質ドメインの特徴とも言えるので、中古ドメインを選定する際は参考にしてみてください。

次に、低品質ドメインを例としたリンクグラフ、リンクプロフィールを紹介します。

まず、左側のリンクグラフについてですが、このようにほとんど黒色になっている場合は、被リンク元のサイト数よりも発リンクの数が圧倒的に多いということになります。

この例に出したドメインは、明らかに発リンク専用のサイトから被リンクを受けていることがわかります。

また被リンク元のサイトは、リンクグラフの右側を見てわかるよう、他サイトからの被リンクがほとんどないことから、被リンク目的で作成された可能性が高いと判断できます。

次に右のリンクプロフィールを見ると、このドメインが獲得している被リンクのうち、2つの被リンクだけTFが高く、それ以外の被リンクはほとんどが信頼度が低いことがわかります。

このリンクプロフィールのように、CFと比べてTFの比率があまりにも低いドメインは、低品質な被リンクばかり獲得していると判断できます。

このようにリンクグラフとリンクプロフィールを活用することにより、実際に高品質な被リンクを受けているドメインなのかどうかを視覚データで判断することが可能です。

DRやDAが高い=良いドメインと安易に判断しないよう注意してください。

質の高いサテライトサイトを作成する目的で中古ドメインを購入するのに、低品質なサテライトサイトでDRやDAを上げた中古ドメインを購入してしまうと本末転倒です。

被リンクの数

次にチェックすべき指標は、ドメインの被リンク数です。

被リンクのチェックには、SemrushAhrefsなど数種類のツールが用意されていますので、ご自身に合うツールで調べてもらって大丈夫です。

著者の場合、約50本以上の被リンクがあるドメインを基準に、いくつかの権威性のあるドメインから被リンクを受けている中古ドメインを探します。

理由としては、そのドメインが1~2本しか被リンクを受けていない場合、そのうちの強力な1本を失うと、ドメインパワーも大きく失われてしまうからです。

被リンクが永続的に残る保証はありませんので、数本の被リンクでそのドメインを過信するのよくありません。

しかし、権威のあるドメインからの被リンク数が多い=ドメインの販売価格が上がるというケースが大半なので、最終的には自身の予算と相談する形になります。

参照ドメイン数

これも中古ドメインの被リンクデータをチェックする際に必ず確認すべき指標です。

SEOの観点においては「被リンクのドメイン数」のほうが重要と言われており、1つのサイトから多くの被リンクをもらうより、さまざまなサイトから被リンクされているのがポイントとなります。

被リンク元となるサイトは多ければ多いほど良いので、被リンク数と参照ドメイン数のバランスをとることが大切になります。

ドメインの関連性

強力な中古ドメインを取得しても、それが自身のサイトのジャンルと関連したものでなければ、今までの選定作業がすべて水の泡になります。

多くの人が、自身のサイトジャンルとイコールな関連ドメインを見つけようとしますが、現実的には難しいです。

そこでおすすめする方法は、自身のサイトジャンルと間接的に関連するジャンルのドメインを見つけることです。

例えば、自身のサイトが「SEOに関する情報を発信するブログ」であれば、次のようなジャンルのドメインを候補に挙げることが可能になります。

  • Webマーケティング
  • アフィリエイト
  • YouTube
  • ECサイト
  • MEO

もしアフィリエイトに関する中古ドメインを購入した場合、「アフィリエイトサイトの集客方法」という記事でSEO対策について言及することができ、YouTubeに関するドメインを持っている場合、「YouTube SEO」というトピックについて記事を作成することができます。

このようにメインサイトに対し、間接的に関連するジャンルを事前に抽出しておけば、希望する中古ドメインに出会う確率が上がると思います。

過去の運用履歴

Wayback Machineというツールを使用することにより、該当ドメインがWeb上に登録されて以来、どのような状態で運営されてきたか、過去のWebページを再現した状態で確認できます。

下記はWayback Machineで抽出した、2001年4月20日時点のGoogle.co.jpのページです。

iモードという単語が懐かしい…

このように購入する中古ドメインが常に真っ当なサイトを運営し、過去に他のサテライトサイトやスパムの目的に使用されていないことを確認することが重要です。

ここで注意しておくべきポイントとして、Wayback Machineでドメインを確認したときに、検索したドメインがブロックされているかどうかということです。ブロックされているドメインには注意する必要があります。

これは、そのサイトが何か隠している悪い兆候であり、過去の運営履歴を見られるのを意図的にブロックしている可能性があります。

すべてのケースがこれに該当するわけではありませんが、Wayback Machineでのアクセスがブロックされたドメインは利用しないほうが賢明です。

ドメイン登録時のフットプリント削減方法

ドメインを普通に購入すると、その時点でフットプリントを残し、Googleに追跡されてしまう可能性が非常に高まります。

サテライトサイトを作る前にGoogleに見破られてしまわないように、最初から登録するデータをすべてランダムにしておくことが重要です。

Whoisデータ

ドメインのWhoisデータは、公開または非公開のいずれかを選択することができます。

サテライトサイトのドメインでは、公開・非公開を適度に混ぜて、公開データに関してはすべてを一意の情報にすることが重要です。

これは、各ドメインを登録する際に、偽の名前や住所を使用することを意味します。

この作業を効率よく実行するためのツールがありますので、参考までに。

疑似個人情報データ生成サービス

メールアドレス

ドメイン情報を登録する際には、それぞれ異なる本物のメールアドレスを使用する必要があります。

GmailやYahoo!メールなど、複数のプロバイダを活用し、自身で複数のアドレスを作成することが可能です。

また、アドレス作成における時間を節約したい場合は、メールアドレスを一括で購入できるサイトがいくつか存在しますので購入を検討するのも一つの手です。

市場で出回っている無料で捨てアドを取得できるサービスだと、アドレス自体がブラックリストに登録されていて、ドメイン登録時に使えないケースが大半なのでおすすめしません。

Gmail、Yahoo!メール、Hotmailなどの信頼性の高いメールアドレスを一括購入したい方は、個別でサイトURLをお教えしますので、お問い合わせフォームからご連絡ください。

おすすめの中古ドメイン販売サイト

よく見かける情報として、中古ドメインは日本語で運営されていたサイトが望ましいという意見を聞きますが、個人的にはあまり関係ないと現状では考えています。

著者は普段、海外の中古ドメインサイトを利用して、過去に海外で運用されていた中古ドメインを購入することが多いのですが、海外のサイトだと少し購入ハードルが高いので、この記事では国内で有力な中古ドメイン販売サイトを紹介します。

中古ドメイン販売屋さん

中古ドメイン販売屋さん」は、人気キーワード調査ツール「ラッコキーワード」と同じ会社が運営する中古ドメイン専門店です。

  • ドメインエイジ
  • BL(バックリンク数)
  • BLD(バックリンクドメイン数)
  • ラッコランク
  • VL(有効リンク率))
  • IP (バックリンク元IP分散率(CLASS-C))

など、様々な指標が標準で用意されており、好みの条件を指定して中古ドメインを検索することができます。

中古ドメインの選定時によく使われる指標などもサイト内で解説されているので、初心者の方は勉強にもなると思います。

お名前.com

中古ドメインは日本最大級のドメイン販売サービス「お名前.com」でも購入可能です。

お名前.comは新規ドメインの販売も行っているので、すでに利用されている方も多く、新規会員登録などの手間を省けて利用できるのは便利です。

オークション形式なので費用が若干上がってしまう可能性は高いですが、中古ドメイン元の運用ジャンルがリスト形式で表示されるので非常に使いやすいと思います。

アクセス中古ドメイン

アクセス中古ドメイン」は、株式会社アクセスジャパンという企業が運営する、中古ドメイン販売サービスです。

特徴としては、購入者がペナルティ付きの中古ドメインを購入しないよう、返品・返金保証をつけているところでしょうか。

質の高い中古ドメインを安心して購入できるのは嬉しいのですが、全体的にドメインのパワーランクが高いものばかりなので、販売価格が最低でも15,000円以上にはなってしまいます。

中古ドメインに一定の予算を投資できる方に向いているサイトとなります。

最後に著者がよく利用する、中古ドメインを検索・購入できる海外サイトを載せておきます。

サテライトサイト作成時のデザインについて

サーバーと中古ドメインの紐付けが完了したら、次はWordPressをインストールし、サイトのデザイン作成に移りましょう。

この部分は多くの人が手を抜きがちですが、サテライトサイトを構築する際に非常に重要な工程となります。

構築するすべてのサテライトサイトには、一意なデザインとロゴが必要です。

Googleに対して、作成したサテライトサイトが実態のあるサイトであるとアピールする必要があるので、間違いなくこれらの点をカバーする必要があります。

WordPressでサテライトサイトを構築しよう

WordPressでサテライトサイト作成をおすすめする理由としては、デザインテーマの豊富さになります。

無料で様々なデザインテンプレートが利用でき、ゼロから自分でデザインする必要を省くことができます。

また、カスタマイズ機能を使うことにより、デザインやロゴの変更が簡単に行えるのが特徴です。

WordPress以外の候補だと、Wixやペライチなどが挙げられますが、テンプレートの数がWordPressと比較すると極端に少ないので、特に理由がなければWordPressを使用してサテライト作成を進めていきましょう。

サイトのロゴ

サテライトサイト作成ごとにデザイナーに頼むのも良いのですが、最近だと自動でロゴを生成してくれたり、テンプレートデザインを多数提供してくれるツールが豊富です。

いくつか便利なツールを載せておきます。

【自動ロゴ生成ツール】

プラグイン

WordPressのサイトを完全に機能させるためには、いくつかのプラグインをインストールする必要があります。

同じプラグインを使うのではなく、さまざまなプラグインを使い分けることで、サテライトサイト同士の関連性がないようにすることが必要です。

最低限インストールしておきたいプラグインは下記になります。

  • metaタグ周辺を編集できるSEO系のプラグイン
  • XMLサイトマップ生成用プラグイン
  • お問い合わせフォーム設置用プラグイン

用途ごとのおすすめプラグインに関しては様々なサイトで紹介されているので、Googleで「XMLサイトマップ おすすめ プラグイン」等で検索するか、「新規プラグイン追加」から検索してみてください。

作成すべきページ

サテライトサイト作成時に用意しておくべきページとしては

  • プライバシーポリシーページ
  • お問い合わせページ

最低限、上記2つは用意しておくことをおすすめします。

プライバシーポリシー内の文章、お問い合わせフォームを貼り付ける際のショートコードの内容などはサイトごとに変化させて設置するようにしてください。

サテライトサイトに投稿するコンテンツについて

費用の項で説明した通り、サテライトサイトで投稿するコンテンツは、完全オリジナルな内容で最低でも500~1,000文字の記事を用意し、1つのサテライトサイトで最低でも3記事以上の投稿をおすすめします。

これはあくまで目安であり、それぞれのサイトごとに文字数、記事数は幅を持たせるようにしてください。

従来の手法として、記事作成における時間を節約するために、マルコフ連鎖というロジックを用いた「ワードサラダ」という手法で記事を量産する形式が主流でしたが、個人的にはおすすめしません。

昨今、Googleのスパム判定が厳しくなっており、サテライトサイト自体のインデックス削除やメインサイトへのトラフィック減少など、悪影響を及ぼす可能性があります。

個人的には、AIツールや言い換えツールなどを使用して、サテライトサイトごとに一意な内容の記事を投稿することを推奨します。

記事内には適切な見出しの使用、画像や動画の埋め込み、内部リンク、自サイトだけでなく権威性の高いサイト(ウィキペディアなど)への被リンクを含めるようにしてください。

自サイトに設置する被リンクのアンカーテキストも

  • 完全一致キーワード
  • フレーズ一致キーワード
  • 部分一致キーワード
  • 不一致キーワード
  • ページのURL
  • ページのタイトル

これらをバランスよく混ぜて、アンカーテキストに変化を持たせるようにしてください。

また、サテライトサイトに1つにつき、自身のサイトへ設置する被リンクは1本に留めておき、被リンクを設置する場所もサイトごとにランダム性も持たせると、フットプリントを防止する手段となります。

サテライトサイトを隠す

サテライトサイトからメインサイトへの被リンクを設置後、AhrefsやMozなどで設置した被リンクが検出され、ドメインパワーが上がったのを喜んでいる人をたまに見かけますが、これは間違いです。

これは競合他社に被リンク元のサテライトサイトが判明されるリスクだけでなく、Googleへ通報されるきっかけにもなります。

作成したサテライトサイトは、robots.txtに各種ツールのボットがクロールしないようブロックする設定を記載しておくことが必要です。

ドメインパワーを自慢したい気持ちはわかりますが、ここは本来の目的(SEOで成果を出す)を忘れないようにしましょう。

下記は、大手クローラーのアクセスを拒否する記載例になります。

<!-- 大手クローラーをブロックするコードの例 -->

<!-- Bing -->
User-agent: Bingbot
Disallow: /

<!-- Ahrefs -->
User-agent: AhrefsBot 
Disallow: /

<!-- Moz -->
User-agent: rogerbot
Disallow: /
User-agent: dotbot
Disallow: /

<!-- Semrush -->
User-agent: SemrushBot
Disallow: /

<!-- Majestic -->
User-agent: MJ12bot
Disallow: /

すべてのサイトに同じようなコードを記載すると、これもフットプリントを残す形になるので、クロールを通常通り許可したり、ブロックするボットをランダムにしたり、コメントアウトなどを活用して変化を持たすようにしてください。

その他サテライトサイトに含めると良い要素

ここからは、今まで紹介してきたサテライトサイトに含める要素の中では優先順位が低いですが、あると確実性が向上する要素を紹介していきます。

サイドバーやウィジェット

昨今、モバイルデバイスでサイトを閲覧するユーザーが増えたため、PCでの表示でもサイドバーやウィジェットを採用しないサイトも増えていますが、WordPressで標準搭載されているサイドバーやウィジェットの機能を活用することで、よりデザインの幅が広がります。

コメント

海外のサイトと比べて国内のサイトでは、コメント機能をそもそもオンにしていないサイトが多いです。

ですが、コメントを公開可能にし、シークレットウィンドウや知人などを介してサイトにコメントを投稿することは、Googleに実態のあるサイトであることを示す良い要素となります。

広告

Googleアドセンスやアフィリエイトのバナー広告などを掲載することも、そのサイトが本物であることを示す要素になります。

しかし同じ広告アカウントで様々なサテライトサイトに広告を掲載することはもちろんタブーですし、そもそもサテライトサイトのページ品質で広告掲載の基準をクリアするのも難しいです。

難易度や手間が非常にかかるので、しっかり実行できれば強力な要素ですが、費用対効果はいまいちかもしれません。

SNSアカウントの作成

サイト用のSNSアカウントを作成し、実態性をGoogleにアピールするのもおすすめです。

SNSアカウント開設後は、ブログの更新時や既存記事の拡散目的で投稿を行うだけでOKです。

注意点としては、1つのアカウントで所有するサテライトサイトのURLすべてを共有目的で投稿するのは控えてください。

これもフットプリントを残すきっかけとなります。

サテライトサイト作成時の注意ポイントまとめ

繰り返しにはなりますが、サテライト作成時に最も注意すべきは同じようなフットプリントを可能な限り残さず、サテライトサイト同士の関連性を消すことが大切になリます。

今まで説明してきたものと重複する箇所もありますが、サテライトサイト作成時の注意ポイントをまとめておきます。

  • 同じレンタルサーバー、デザインテンプレート、プラグインを使用しない
  • 同じメールアドレスやパスワードを使用しない
  • 自身のサイトへ設置する被リンクはサテライトサイト1つにつき1本まで
  • アンカーテキストに変化を持たせる
  • 被リンクの設置箇所はランダムに ※サイドバーやフッターなどの共通表示の場所は避ける
  • 自身のサイトへの被リンクだけでなく権威性の高いサイトへの被リンクも含める
  • サテライトサイト同士で被リンクは設置しない
  • サテライトサイト内の被リンク設置を販売しない
  • 被リンクチェックツールのクローラーをブロックしておく(AhrefsやMajesticなど)

サテライトサイトに関するよくある質問

サテライトサイトとは?

サテライトサイトとは、被リンク獲得を目的に、メインサイトとは別に立ち上げるサイトのことで、海外ではプライベートブログネットワーク(PBN)と呼ばれています。

サテライトサイトは今でも効果はある?

はい、適切に運用することでSEO対策で良い成果を出すことが可能です。

サテライトサイトはペナルティの対象になる?

サテライトサイトがGoogleに発見された場合は、ペナルティの対象となることがあります。

しかし、サテライトサイトと関連サイトからの被リンクの判断はGoogleでも難しいと言われており、フットプリントとサテライトサイト同士の関連性を消すことができれば、今でも有効なSEO対策として多くのサイトに使われている手法となります。

最後に

長くなってしまいましたが、「サテライトサイトでSEO対策を効果的に行う方法」についての解説は以上になります。

本記事で紹介した内容は、Googleにサテライトサイトであることが発見されるリスクを極限まで抑えた内容になります。

初心者を脱却し、自身でサテライトサイトを作成することに慣れてきたら、色々と簡易化してみてテストするのもありだとは思います。

しかし、日々Googleのスパムアルゴリズムが進化している状況で、せっかく構築したサテライトサイト達がすべて無駄になった時ほど悲しいことはありません。

「サテライトサイトって本当に効果があるの?」「サテライトサイトを作りたいけどペナルティが怖い」という方は、本記事の内容に沿って進めていただければリスクを抑えた形で導入が可能だと思います。

※ペナルティリスクを完全にゼロにすることはできませんので、サテライトサイト導入は自己責任でお願いいたします。

最後にこの記事が参考になった、あるいはご質問などがある方は、ぜひコメント欄でお聞かせください。

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