【SEO対策の基本】検索エンジン最適化|初心者向けガイド
この記事で分かること
- SEO対策の基本と概要
- SEO対策のメリット、デメリット
- SEO対策の種類と方法
本記事は、SEOの基本的な考え方から実際の対策方法について、概要を解説していきます。
これからSEO対策を実施しようと考えてる方へ参考になれば幸いです。
SEO対策とは
SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略称で日本語にすると「検索エンジン最適化」と言います。
検索結果に自社のWebサイトなどを上位表示させて、検索エンジンからの流入数を多く獲得するための施策を総称してSEO対策と言います。
SEO対策 = Google対策と同じ
日本の大手検索サイトとして、「Google」と「Yahoo!」の2つが挙げられます。
実際にはYahoo!の検索エンジンはGoogleの検索エンジンを採用しているので、結果的にGoogle対策をしていればYahoo!の検索エンジンにも対策できているということになります。
下記は国内における、検索エンジンのシェア率です。
Yahoo! | bing | その他 | |
---|---|---|---|
75.86% | 13.4% | 9.61% | 1.13% |
検索順位別のクリック率
SEO対策をする上で確認しておきたいのが、検索結果の順位別のクリック率です。
ここで紹介しているのはあくまでコンテンツに対するクリック率ですので、そこからのコンバージョン率(お問い合わせや商品購入に進む確率)に関しては別の要素になるので注意してください。
下記は、First Page Sage社が2023年に公開した検索順位別におけるクリック率のデータです。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.4% |
5位 | 5.1% |
6位 | 4.5% |
7位 | 3.4% |
8位 | 2.6% |
9位 | 2.4% |
10位(表示される場合) | 2.2% |
SEO対策のメリット
ここではSEO対策を行うことによる、検索エンジンで上位表示されること以外のメリットを紹介します。
安定した集客を継続できる
一度検索結果に対して上位表示する事に成功すれば、しばらくの間は安定したサイトへのアクセス数が見込めます。
Web広告のように出稿を停止した時点でアクセスが途絶えるといったような事もないので、費用対効果が高い、継続的な集客資産になるのが特徴です。
幅広い顧客層に効率よくアプローチできる
検索を行うユーザーに対して、どのようなキーワードで自社サイトを上位表示させるかをある程度ではありますが狙う事が可能です。
自社サービスを知らない潜在層から、自社のサービスを購入してくれる見込みが高い顕在層まで、幅広い層にアプローチが出来るのもSEOの特徴と言えます。
SEO対策のデメリット
ここまでSEO対策を実行することによるメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
成果が出るまでに時間が掛かる
SEO対策は短期で成果を出すのが難しい施策です。
Googleに最適化されたサイト作り、良質な被リンク獲得、良質なコンテンツを作成するなど多岐にわたります。
これらの施策実行まで掛かる期間と、実際にそれらがGoogleの検索エンジンに評価されて検索順位に反映されるまで、早くて4ヶ月、長い場合は1年ほどの期間が掛かります。
Googleの定期的なアップデートにより順位変動リスクがある
Googleは基本的には年に2回、定期的に検索エンジンにおけるアルゴリズムのアップデートを行っています。
これにより、今まで上位表示されていたコンテンツがアップデート後にいきなり10位以下、場合によっては順位圏外に飛ばされたという事態が発生する可能性があります。
これに関してはどうしても避けられないリスクなので、Googleが定める「検索品質評価ガイドライン」や「Google公式ドキュメント」を参考に良質なコンテンツを作成、修正対応を継続するしかありません。
ここまでデメリットを解説しましたが、長期的に安定した集客を行っていきたいのであれば、間違いなくSEO対策は必須と言えるでしょう。
SEO対策は大きく分けて3種類
SEO対策には大きく分けて3つの対策があります。
これら3つの対策は検索順位を決める上で、どれも重要な指標になっており、どれか1つでも欠けているとSEO対策における良い結果を得ることができませんので、それぞれ紹介していきます。
内部対策
SEO内部対策は、Webサイトを構成しているHTMLやテキスト、画像やリンクの要素を最適化させることによって、ページ内コンテンツの内容を検索エンジンに対して正しく伝えるSEO対策を意味します。
海外では別名オンページSEO、テクニカルSEOとも呼ばれており、国内ではそれらを総称して、「SEOの内部対策」と一括りされることが多いです。
SEO内部対策の大きな目的は
- Googleがクロールしやすいサイト構造にする
- 各ページがGoogleから適切に評価される構造にする
- ユーザーがサイトを閲覧しやすい環境にする
上記3つになります。
外部対策
SEO外部対策は、別名オフページSEOとも呼ばれ、サイトの検索順位を上げるためにサイト外で行われる対策のことです。
国内では、「外部対策=被リンクの獲得」と解説しているサイトが多いのですが、これらは同義語ではなく、被リンク獲得は外部対策の数ある施策の内の1つです。
代表的な外部対策には、被リンクの獲得だけでなく、指名検索の促進、インターネット上での言及と共有の獲得などが含まれます。
内部対策やコンテンツSEOとは違って、自身で完全にはコントロールできず、その名の通り外部での変数が多いので、成果を出すのが難しい施策となります。
コンテンツSEO対策
コンテンツSEO対策とは、自社のWebサイト上で掲載されている情報を検索意図に対して、最適化することを言います。
Googleは常日頃「ユーザーファースト」を提唱しており、SEO対策をする上では「役に立つ、悩みを解決する」といったユーザーの検索ニーズを満たすコンテンツを作ることは必要不可欠な対策となります。
SEO対策で重要なE-E-A-TとYMYL
Googleの検索エンジンアルゴリズムは常に変化しており、それに伴い、SEO対策で良い成果を出すための戦術も変化しています。
昨今のSEO対策では、E-E-A-TとYMYLコンテンツへの注目が高まっています。
ここからはE-E-A-TとYMYLとは何か、なぜそれらがSEO対策にとって重要なのかを概要を説明していきます。
E-E-A-Tとは?
E-E-A-Tとは、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼(Trust)の頭文字をとったものです。
Googleが公表している検索品質評価ガイドラインで、Webサイトの全体的なコンテンツの品質を図る評価指針として公表されています。
サイトのE-E-A-Tには、著者のトピックに関する経験や専門知識、サイトの評判、コンテンツの品質など、さまざまな要因があります。
サイトのE-E-A-Tを向上させるためには、コンテンツが正確で信頼できるものであることを確認することが重要です。
また、読者に人気のある高品質のコンテンツを作成することで、Webサイトの評判を高めることができます。
E-E-A-Tを重視することで、Googleの検索結果で上位に表示される確率を高めることができます。
YMYL(Your Money or Your Life)とは?
YMYLとは、ユーザーの健康や経済的な安心のために特に重要なコンテンツのことを指します。
言い換えれば、誰かのお金や生活に影響を与える可能性のあるコンテンツはすべてYMYLと見なされます。
これには、金融情報、健康や福祉、法律問題などに関する記事が含まれており、Googleによってより高い基準が設定されています。
サイトでコンテンツSEOを展開していく場合は、すべてのページがこれらのカテゴリのいずれかに該当するか否かを確認し、該当するのであれば、可能な限り最高のユーザー体験を提供できるようにすることが重要です。
SEO対策で注意すべきペナルティ
前述でSEO対策における各施策を解説しましたが、これらの施策を悪用する形で行ってしまうとGoogleからのペナルティを受け、検索順位の低下、場合によっては検索結果から非表示という対応を受けてしまう可能性があります。
Googleは人為的に検索順位をコントロールしようとする行為はペナルティの対象になるとGoogleの公式ドキュメントでは解説しています。
ブラックハットSEOとホワイトハットSEO
SEOの手法には、大きく分けてブラックハットSEOとホワイトハットSEOの2種類があります。
ブラックハットSEOは、先程も説明したGoogleのガイドラインに違反したテクニックを用います。
一方、ホワイトハットSEOは、ガイドラインに準拠した品質の高いコンテンツを提供し、サイトの長期的な健全性を向上させる正統的なテクニックを使用することに重点を置いています。
ここからはブラックハットSEOの手法の中でも、よくやりがちな違反行為をピックアップして紹介したいと思います。
有料リンクの購入
自然に獲得した被リンクではなく、金銭のやり取りによる被リンクの獲得はペナルティを受ける対象になります。
外部の被リンク売買業者から連絡があっても、購入しないように注意しましょう。
他者のコンテンツをコピーする
他者のサイトのコンテンツ(文章やオリジナルの画像)を無断でコピーしてサイトに掲載することはGoogleからのペナルティの対象になります。
コンテンツ作成においては、あくまでオリジナルなものをユーザーに提供するよう心掛けましょう。
キーワードの乱用
記事のタイトルや見出しなどにターゲットキーワードを乱用し、意図的に検索順位を上げる行為はこちらもGoogleからのペナルティ対象になります。
ユーザーが読んでも不自然ではないナチュラルな文章でコンテンツを作成しましょう。
SEO対策に関するよくある質問
SEO対策とは?
SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略称で日本語にすると「検索エンジン最適化」と言います。
検索結果に自社のWebサイトなどを上位表示させて、検索エンジンからの流入数を多く獲得するための施策を総称してSEO対策と言います。
なぜSEO対策が必要なのか?
現在、多くの人が検索エンジンを使って必要な製品やサービスを探しているため、企業にとって、自社のWebサイトが検索結果の上位に表示されるようにすることが重要になっています。そこで登場するのがSEO対策です。
SEO対策は何をすればいい?
SEO対策は、サイトの表示速度やどのデバイスでも閲覧できるよう施策を行う「内部SEO対策」、キーワード調査やコンテンツの最適化を行う「コンテンツSEO」、被リンク構築やSNSによる言及などの獲得を行う「外部SEO対策」、これらに注力する必要があります。
SEO対策は総合的なアプローチを取ることが不可欠で、どれか1つでも欠けると良い成果が出ない要因となっていまいます。
SEO対策とは?実行する前に知っておきたい重要なポイントまとめ
- 事業でWebサイトを運営している場合、顧客獲得を狙う場合はSEO対策が必要です。
- SEO対策には時間が必要なので、長期的な目線で考える必要があります。
- SEO対策は、定期的な施策実施と管理を必要とする継続的なプロセスです。
- SEO対策で効果を発揮するためには、質の高いWebサイト、コンテンツ、第三者からの肯定的な評価が必要です。
- SEO対策で正しい施策を行えば、時間と労力が掛かりますが、継続的で安定した顧客獲得を行うことが可能です。
ここまで読んでみて、「自社ですべてやるのは難しそうだな…」と思った方は、下記の記事を一度読んでみてください。
SEO対策会社やフリーランスに外注しようと考えている方向けに、自社で最低限実施すべき対策をまとめており、これからSEO対策を始めようと考えている方にもおすすめな記事となっております。
最後にこの記事が参考になった、あるいはご質問などがある方は、ぜひコメント欄でお聞かせください。
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